キャシャーン75点 多少のネタバレ含み(裁く関連)

沢山のサイトで書いてあると思うけど前半は本当にすばらしい。95点あげちゃう
これは本当に。
本当にデビュー作?って感じです

ただ後半、「裁くことは間違っている」だけが少しアレルギーでした。
数々の人がこれまで戦争を描いてきました、
漫画の話になりますが、漫画の神、手塚治虫は「アドルフに告ぐ」でユダヤ人とドイツ人の戦いを描きました。
結構似ている箇所も多いです、
まだ呼んだことが無い人は是非読んで欲しいのですが、最後、主人公はこう言います。
「みなさんに正義ってものの正体を考えてもらいたい」
そして同じく「火の鳥・未来編」では
「人間はいつも同じ過ち繰り返す、しかし信じている、いつか人間が自ら過ちに気付くときが来ることを・・・」
漫画の神でさえ、どの種の人間が間違っているとは言わなかった、
ただ人間の過ちという言葉を使った。
多分、手塚氏なりに答えがあった、自分の考えがあった、しかし読者に押し付けないために言い切りを避けたのだと思う。
そこら辺がやはりデビュー作という感がありありな所でした。
ナレーションでいわせるのではなく、映像でそれを感じさせて欲しかった、
そう思います。

しかし映画としてみれば本当にすばらしい、日本の映画の新しい道を確実に切り開いたと思います。
反戦思想が強いですが、僕のような少し右に偏ってるw人間でも楽しめました。
もう少し開発費をあげたかったと思います。

MVPは及川、次点唐沢、
みんな演技がめちゃくちゃ上手いのでそれだけでも見る価値ありです。
予告編でもあったように「コード206・・・早くしろぉ!!」と「皆殺しにする」の所は鳥肌でした。

追記
エヴァっぽいって言うのは本当、
理屈で映画見る人には向かないかも。